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vol.19. river 川 『デッドマン』

恩田陸さんの小説「ユージニア」を再読していました。
恩田さんの小説は以前からとても大好きでよく読んでいるのですが、
彼女の言い回しは日本語の美しい響きを持っていて読んでいると
「日本語が理解できてよかった」とよく感じます。
そのユージニアにこんな一節がありました。

“川の流れというのは不思議と心惹かれる眺めだ。
ただ浮かんでいるだけなのに、いつまでも見飽きることがない”

フェリーだとかちょっとした船に乗る機会はたまにあるが、確かに
一度下を見始めると結構飽きずに見てしまう。
海もそうだけど、川だともっと穏やかなんだよね。だけど時にキビシク。

『川』が出てくる映画はそれこそ腐るほどあるでしょう。
『ミスティック・リバー』も印象的でした。『ロード・オブ・ザ・リング』
(今回はこれとどちらにしようか悩みました)
『リバー・ランズ・スルー・イット』も美しかったね。ブラピと。
『パッチギ!』も川だった。とまぁ色々あるんですが、
厳しく、残忍なシーンもあるのに何故か穏やかなこの映画。

『デッドマン』

デッドマン スペシャル・エディション
デッドマン スペシャル・エディション

1870年頃、アメリカ西部に東部クリーグラントから来た会計士ウィリアム・ブレイクは、
ディッキンソンが支配する町マシーンで花売りの娘のセルの難儀を助け、
彼女の部屋に誘われた。そこへ、突如ディッキンソンの息子でセルの許嫁だった
チャーリーが現れセルは撃たれてしまう。ブレイクもセルを貫通した弾をうけ…。

好きな俳優はジョニー・デップ、
という人は多い。私はあまり好みじゃないのでまぁそうそうアツくなる必要はないの
ですが、ただ一つ言いたいこと。彼女達は本当に彼の作品を全部見てそう
言ってるんだろうな、と。
まさか「シザーハンズ」「チャーリーとチョコレート工場」「パイレーツ・オブ・カリビアン」
あたりだけを見て「好きー」などと言ってるんじゃないだろうな?
と言うわけで私はそういうただのミーハータイプには決まって
「そうなんだ。私は“デッドマン”と“フロムヘル”あたりが好きだね」と言ってしまう。
本当に好きな人には言わないけど流行りモノ好きの人には厳しい私。
そう言ったときにこの作品まで勿論見てるぜーっていう人は滅多にいないんだなやっぱり。

この前、好きな監督を挙げた時にも入れていたジム・ジャームッシュによるこの映画は
モノクロでニール・ヤングのギターの音だけの渋い作品。割と痛い映画だったりするんだけど
主人公であるウィリアム・ブレイクは、ただの会計士だった男なのに、その激しい
状況を淡々と受け容れていく。川面にゆるゆると漂うラストシーンは自然と人間の刹那と
自分自身の運命を静かに受け入れた男のそれは見事な埋葬シーンだった。

ジョニーはモノクロに映える人ですよねぇ。最近のスウィーニー・トッドは
モノクロではないけれどダークな感じがこれまた似合っていた。
そういえば『Go!Go!LA』という映画に(映画自体はイマイチだった記憶…)
このウィリアム・ブレイクの役(役か?)としてジョニー出てましたね。
それも印象的。他の俳優や監督にインスパイアを与える映画がこの『デッドマン』
だと知らしめた感じですよねー。ちなみにこのGo!Go!はアキ・カウリスマキの
アニキのミカ・カウリスマキ(兄弟で女性名っぽい)の作品ですね。

ともかくジョニー・デップの作品で、私はこれとフロムヘルが好きなんです。
皆さんはどれかしらー?

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» デッドマン【スコア盤】 [ともやの映画大好きっ!]
1995年にジョニー・デップ主演で公開されたウエスタン映画「デッドマン」(原題:DEAD MAN)のスコア盤。 Dead Man(「デッドマン」輸入盤サントラ)Neil YoungVapor Recordsこのアイテムの詳細を見る スコア盤と言うよりは、音楽を担当したニール・ヤングのエレキ演奏CD。 全13曲収録されている。 完成した映画に合わせて、ニール・ヤングがエレキギター1本でライブ録音したという逸品。 サントラには劇中の効果音や台詞、ジョニー・デップの詩の朗読などが収録されている。 曲に... [続きを読む]

受信: 2008年4月14日 (月) 14時44分

コメント

minoriさん、こんにちは~。
最近のジョニー・ファンに対する厳しいご意見、痛快です!
かく言う私もジョニデの大ファンなんですが・・。
最近の「パイレーツ」や「チャリチョコ」などのメジャー作品のジョニーは、遠い存在になってしまった感じです。
私のお気に入りは 彼自身の監督作品で自分のルーツを探った「ブレイブ」と「ドンファン」、そしてポランスキー監督がラストで壊れちゃったかと思った「ナインスゲート」です。(苦笑)
この3作品に共通して言える事は 作品の中身よりジョニーの刹那的な美しさですね、それを哀愁を持って表現出来るところが他の俳優に無い彼の稀有な魅力なのかな。
あ、スミマセン、ジョニーの話ばかりになってしまって・・。
ジャームッシュ作品の中でも「デッドマン」のポイントは高いです!
川・・でこの作品を連想されるなんて、素晴らしいですね!
>>川面にゆるゆると漂うラストシーンは自然と人間の・・・
おっしゃる通りです、地味ですが名シーンですね。
ついでにジャームッシュ作品では 「ダウン・バイ・ロー」が私の中ではベスト、最近の「コーヒー&シガレッツ」も良かったです。

投稿 カポ | 2008年4月13日 (日) 16時12分

■カポさん♪

こんにちわー。
キビシイですよね(笑)言い過ぎっていう話ですけど結構いますよね。
パイレーツだけのファン。ジョニーは割りと作品面白いチョイスしているので
多分メジャー作品からジョニーに入ったっていう人には厳しい作品多いですもんね。
アリゾナドリームとかラスベガスをやっつけろ!(ハゲですよ!)なんて
なかなか話題に上りませんもんね。「ブレイブ」に「ドンファン」は確かにうんうん、
という作品ですがここでまさか「ナインスゲート」が出てくるとは思いませんでした(笑)
私は前の職業が司書なのであの映画は嬉々としてみたんですけどね、わりと
「???」という感じでしたよね(笑)でも嫌いじゃない。あれは壊れてましたね。
そうそう、哀愁がにじみ出てるの!そこが魅力ですよねー。
あ、あと私地味に「ニック・オブ・タイム」とか「ドニー・ブラスコ(あ、フェイクか)」
好きですねー。妹の恋人のジョニーも優しくて好きでした。
ジョニーの映画は語れる部分が多いのでやっぱりいい俳優なんでしょうねー。

川の映画って単にあまり思い出せなかったんですよねー。あと何かありましたっけ?
としょせんその程度なのでございます(苦笑)

ダウン・バイ・ロー、私も好きですねー。が、私どうしてもあのロベルト・ベニーニ
を好きになれないんですよねぇ(笑)でもこのダウン・バイ・ローの彼はまだ
控えめでしたからね、その点ではこの映画かなり好きです(笑)
一番好きなジャームッシュはまたそのうちとりあげますね!

投稿 minori | 2008年4月13日 (日) 19時33分

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