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vol.24. religion 宗教『キング 罪の王』

ちょっと前にとある宗教の勧誘の人たちに無料の英会話いかがですか?と
言われました。この方たちって男性は男性に、女性は女性に声をかけるんですよね。
あいにく英語は話せます、と強く出てみたらあっさりそうですか、ということ
だったんで、よかったんですけど、近頃別口の宗教の勧誘の人たちは夜に家を
訪ねてくることもあるそうで、それはどうかなーと思ってしまうわけです。

宗教は人の自由だけど、勧誘されると「んー」と悪い面ばかりが
前に出てしまうんですよね。
それに以前牧師(見習い)の友人に「ホントのヤツは勧誘しないよ」と言われ、
以来そういう目で見てしまうので勧誘は信用していません。
そもそも神ならば他を選択したとしてもそれを赦すものなんじゃないの、と
思う訳で。尤も、宗教のことはよくわかりません。

宗教がテーマの映画となるとやっぱり色々考えさせられますし、
挙げれば沢山ありますね。
やっぱり理不尽さを感じるものが多いのが特徴ですね。昨日紹介したばかりの
ミリオンズなんかは爽やかに守護聖人でしたが爽やかにいくのなんてホントあまりない
はずです。
今回紹介するこの映画もテーマ的には非常に“どんより”な感じです。

『キング 罪の王』

キング 罪の王
キング 罪の王

海軍を退役した青年エルビスは、亡き母から聞かされていた父親に会うため、
テキサス南部の小さな町コープス・クリスティへとやって来た。
父デビッドは、今では牧師となり、妻と2人の子どもと幸せな家庭を築いていた。
そんなデビッドに結局、冷たくあしらわれてしまったエルビスは、娘のマレリーに接近、
異母兄妹であることを知らない彼女を巧みに誘惑していくのだった…。

割とヘビィなテーマの割りに何故かそうそう重くもならず、とんでもないことを
しでかしているエルヴィスに対してそんなにヤな感情を抱くことができないのは
ひとえにガエル君のおかげだと思われるのですがどうでしょう。
ああやって見つめられたら信じてしまうよなぁ(笑)
それとテキサスの青い空が何だか開放的な気分にさせてくれるというか。
でもでも実際はそんな悠長なことを言ってる場合じゃないんですな。

あんなに淡々と凄いことをやってしまう軍隊あがりのエルヴィスも、その酷い仕打ちを
思うと何ともいえなくなるんだよね。「赦す」のが神であるのかもしれないけど、
「償い」を忘れている父。「あれはもう赦された話だ」とかそういうことは絶対ない
はずなのに(息子は生きて現在は続いているんだもん)彼は「だって謝ったもーん」
くらいの態度しか示さない。しかもせっかく会いに来たのに「近づくな」と
凄い勢いで言われちゃうし。これはショックだと思うなぁ。別に入り込もうとか
何かをもらおうとかそういうことはあの時点で彼は考えてなかったと思うんだよね。
(って私も騙されてる?何しろ数年来のファンですから)だけどあんな態度とられて
最初は忘れたフリをして、仲のいい家族の様子を見せ付けて、偉そうに説教垂れて、
そんなの見たら誰だってナニソレ、って思うと思うんですよね。
しかも息子が行方不明になったら今度は後釜としてエルヴィスを迎えようとするなんて。
エルヴィスは全て分かってるから「ああ、この人って」と幻滅したんだろうか、
それとも怒ったんだろうか。淡々と冷静にしているからこそ彼の復讐は恐ろしかった。
激情に走って殺した、とかそういうわけではなく、冷静に判断して今ならやれる、と
狙っていた訳なんだよね?それって普通はそうはいかないよ。でも何がトリガーになった
か、といえばやっぱりデビッドの態度なんですよね。
そうそう、一番酷い目にあったマレリーはそれでもその事実を知った時に
「私を騙したな!」と怒る訳ではなく「私達地獄に落ちるわ」と言うのには驚いた。
そうか、彼女は彼が計算づくであるとは露とも思っていなかったのか。
あくまで「私達」といえる無垢な彼女の存在が哀しい。
それもこれもオヤジのせいだよね(怒)

デビットは本当に宗教から、信仰から生まれた矛盾です。この矛盾をまっすぐに
直すことは今までの歴史から見てまず無理なんですよ。だから戦争も起こるのだし。
何だか最後まで怒りの矛先はこのおっさんで、あんな凄いことをやってのけた
ガエたんを恐ろしいとは思うものの嫌いにはなれない自分がいました。
不思議だなぁ。でもさすが、ガエル。(行き着くところはそこなんだ)
にしても彼はそういうタブーをテーマにした映画に出ることが割りと多いよね。
『ブエノスアイレスの夜』にしかり『バッド・エデュケーション』しかり。
アイドルではない彼の映画の選び方はやっぱり好感が持てるのです。
私は彼が大好きなので近いうちに彼の映画をテーマにするつもりです。
ええ、明日にでも(笑)

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» 『キング 罪の王』 THE KING [かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY ]
救いようのないダークな物語なんだけど、映画としてはすこぶる気に入った。 海軍を退役した21歳の青年エルビスは、亡き母から聞かされていた父親デビッドに会うため、テキサス南部の小さな町を訪ねる。ガエルくんの役者根性は素晴らしい。世界のファンを夢中にさせるような好青年役ではなくて、観客が感情移入できないような非道なアンチヒーローになりきってしまうのだから。主人公エルビスは何を考えているのかよくわからない、不気味な男なんだけど、それはガエルくんの悲しげ子犬キャラのせいか、脚本や演出の巧妙さなのか、被害... [続きを読む]

受信: 2008年4月15日 (火) 00時07分

コメント

こんばんは。
ガエルくんの出演作セレクトにはうなりますよねー。
この主人公は実にとんでもない奴だったけど、彼の傷ついた心を思うと憎みきれないし、映画としてはすこぶる手ごたえがありましたー。
あは。宗教という言葉に勧誘という言葉がついてくるとうのは日本ならではのものかもー。
そういえば、スウェーデンの監督作はどうなったんだっけ?

投稿 かえる | 2008年4月15日 (火) 00時12分

■かえるさーん♪

こんばんわー。
ガエル君セレクトは今日のブログにも書きましたが渋すぎ。よく見るとタブーに絡む映画が多いこと、多いこと。

主人公のエルヴィスはホント凄いことしでかしてるんですけどねー。なんかガエルに同情しちゃうのが不思議でしたよ(笑)ガエル出演のスウェーデンのやつはもうすぐやるのかな。その前にガエルが監督した映画が見たいですー。監督まで出来るとはー。さすがー。

宗教と勧誘。でもでも、さりげなくあのオヤジ。Jesusって書いてある紙、渡してましたよね。異国でもあるんですな。

投稿 minori | 2008年4月16日 (水) 23時15分

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