映画「は」行

vol.36. reunion 再会 『ビフォア・サンセット』

パースに滞在するのは二度目です。
言ってみれば今回の滞在は 「うるるん」の再会バージョンなんですね。
まずは空港でこの前日本にも来てくれた元オーナー夫婦と、
ホストマムが迎えてくれました。
実はオーナー夫婦とホストマムは私に隠れてコンタクトを とっていたのだけど、
双方示し合わせて初めて会ったフリを していたそうです。
それを知ったのは2日後(笑)
オーナーは両親と私が日本で彼をもてなしたのが大層 嬉しかったらしくて
わざわざ私を知ってる友人たちを集めて パーティをしてくれたんですよ、
もうホントサプライズ。 感動です。

そのパーティの前には元シェアメイトのメーガンと 彼女の友達たち、
それから私の友人にも会ったりして 一年ぶりなんだけど何だか昨日みたいだよね、
と話しました。
とまぁこれを話続けたら別のお話になっちゃうので
(そのうちAnother Perfect Dayという外国滞在記を 再会しますが
今はネット不自由につき、アップできません。
この記事も書き溜めている、という状況で…)
やめますが、そう、今日のテーマは「再会」です。

『ビフォア・サンセット』

以前、『別れ』をテーマにしたときに、これの前作にあたる
『恋人までの距離』を紹介しています。
今回は再会、ということでまさに正反対。 この映画、
この二作のウマいなーと思うポイントは 出会いにある強烈なもの、
再会にあるビミョウな食い違い、 をウマく表現しているということ。
やっぱり、時間は人を変えることもあるわけで、
全てが同じわけではない。
新しい経験をして、もしかしたら 仕事も変わってるかもしれないし、
恋人も変わってる かもしれない。

実際私も友人が離婚してたりいなくなってたり 何だか色々ありました。

あれから9年後。2人は一体どうなったんだろう。
私も随分再会をワクワクとして待った記憶があります。
主人公の2人とは違って、私達は2人が一度再会しているのか していないのかは
アンクリアな状態でしたが、 見てすぐに、ジェシーは行って、
セリーヌは行かなかった ことがわかります。

これは大きな違いだよな、と思う訳です。
「こなかった」事を知っているジェシーは、次へのステップ へと踏むことができた。
踏まざるを得なかったのです。
だけど「来たか来ないかわからないまま」のセリーヌは やっぱり心の
どこかにモヤモヤを抱き続けている。
その事が2人の未来に大きく影響してきたのです。
確かに、もし私が同じ立場で行かなかったら、
同じように 思い続けるだろうなーというのがひしひしと伝わってきて、
何となくセリーヌに偏って今回は見てしまったと思います。

話す会話もただただ鮮やかだった9年前とは違って、
今回はシリアスな会話も多い。
そりゃそうですよね、 9年経てば色んなことを経験し、
ただ楽しいことばかりな 訳ではないんだから。
それが自棄にリアルで、 今回は前作よりも考えさせられました。
私が好きだったフラッシュバックも今回は映画の最初に 入ってて
それもまた何だか不思議な気分でした。

それにしても、ラストの
I know
は、どっちだったの? 戻ったの?それとも…。

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vol.33. hair style 髪型 『バーバー吉野』

出発を前に髪を切りました。しばらくなかなかいけないでしょうから、
切っておかないとね、というわけです。

いつもお世話になっている美容師さんから、形的には、
ikkoさんをソフトにした感じになると思うよ、顔が違うから全然違うし
あんなに思いっきりはやらないけど、と言われました。
それはもしや“はいりさん”みたいになるのでは…と思ってたんですが。

ブチャラティみたいです。
と、今回も『ジョジョの奇妙な冒険』を引きずっていますが。

そうです、私はブローノ・ブチャラティ。
前髪のニュアンスまでそっくり。
画が見当たらなかったのでこちら、↓右側です。

ジョジョの奇妙な冒険 (53) (ジャンプ・コミックス)


ブチャラティは落ち着き払ったそのキャラが、なかなか魅力的です。
私はジョルノが一番好きですが(彼は全シリーズ通してナンバー1!) が、
髪型までスキか、と言われるとそうではないんですが、 まぁそんなにこの髪型が
似合ってないわけではないのでヨシとします。 さて。髪型、を今日のテーマ
にしています。 髪の毛、がテーマってのはちょっと難しい。
髪型、をテーマにしているわけではなくて、髪型が強烈な映画というのは まぁ
よくありますよね。真っ先に思い出したのはジョニー・デップの
『ラスベガスをやっつけろ!』でしたけど。 でもそれ以上に強烈だったのはコレ。
だって集団だもん。 『バーバー吉野』

バーバー吉野 スペシャル・エディション
バーバー吉野 スペシャル・エディション

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どこにでもありそうな小さな田舎町。誰もが顔見知りで、
夕方には町内放送が響きわたるのどかなところ。当然ここでも小さな共同体ならではの
ならわしがいくつも存在した。その一つが少年たちの髪型。彼らの髪型は町に一軒
しかない床屋“バーバー吉野”のおばちゃんによって、前髪をきれいに切り揃えた
ヘンテコなおかっぱ頭に統一されていたのだ。それを特別疑問に感じることのなかった
少年たち。ところが、東京からやって来た転校生が髪を茶色に染め、
見るからにおしゃれな髪型をしていたのを見た瞬間、
彼らは何かに気づいてしまうのだった…。
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『かもめ食堂』で一躍有名になった荻上直子監督の映画です。
私は最初がこれだったので割りと強烈に憶えています。
このもたいまさこさんが強烈なんだよなあ。
『かもめ』と『めがね』のもたいさんはおっとりしてて、優しそうな雰囲気を
たたえているのですが、これはちょっと違う。私の中のもたいさんは
『Vの炎』の監督であり(誰も知らないであろう、V6のドラマでございます)
や『ALWAYS』そしてこの映画のようにチャキチャキっとしたイメージでした。
実際の彼女にも一度チラリとお会いしておりますが実に優しそうな
キレイな方でした。意外に背も高くない。
だけどこの映画では大きく見えるのです。視線が子どもだからかなぁ。

それにしたって恐るべし、田舎。
ナゼに子どもの髪型がみな一緒。ま、切ってる人が一緒ですからね。
当然っちゃあ当然か。田舎の理不尽さを感じると同時におばちゃん、こういう
おばちゃんはもういないのだろうなという寂寥感も感じます。

映画自体はちょっとまったりだらだらしちゃっているのでイマイチといえば
イマイチですが、アイディアまでは面白かったね。
そして一見して忘れられない印象を与えてる。
こういう印象っていうのは大事だからそこまでは凄くウマくいってたと
思います。もうちょいメリハリがあったらね、それこそかもめみたいにね。

でも雰囲気は嫌いじゃないんです。こういう田舎、2,3日は行きたいです。
(中に溶け込むのは難しいかな)

というわけで、映画と同時にまたジョジョについて語ってごめんなさい。
では、アリアリアリアリアリーベデルチ(さよならだ)です。

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vol.32. book 本 『薔薇の名前』

今日は私の誕生日です。
わーい。

って全然嬉しくありません。寧ろ来ないでほしいくらいです。

でも年っつーのはしょうがないもので、もう諦めておりまする…。
今年もいい年になりますように、ととりあえず自分で言っておきましょう。

さて。私の誕生日は4月23日。基本的に同じ誕生日の
有名人は少ないかと思われます。
そうですね、円谷一、マイケル・ムーア、阿部サダヲ(そうなんだ!)
IZAM(生年偽ってるのでは?)、森山直太朗、サニーブライアン(競走馬。
…え?馬?!)とまぁこんな感じだそうで。もっといますけど、パっと
思い出せるっていうことで。
あ、アークザラッド2というゲームのグルガの誕生日でもあるんだって。
あの裸のオッサンか。ここまでくるととほほ、ですわね。

それから、この日は『サン・ジョルディの日』で本の贈り物なんかをする日
なんだそうですよ。こちらに解説。

私はもともと図書館司書でして、今はこうやって違うことをしているのですが
基本的に司書の仕事は大好きでした。出来ればまたやりたいくらいですが、
これは外国でもいつか出来ればいいな、と思ってます。日本は競争率激しいですからね。
それでもこの職には長いこと就いてましたから本に関してはちとうるさいです。
未だに。この誕生日が関係しているかどうかは知りませんけどね。

というわけで本です、今日は。
奇しくも昨日読んだ本のタイトルはこちら、『THE BOOK』ゴゴゴゴゴ、
乙一さんによる、ジョジョの奇妙な冒険のノベライズですよー。

The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day
The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day

くー。面白かった!舞台は図書館!杜王町の図書館はS市のベッドタウン、
すなわち私のホームタウンですが、もしかしたら舞台になったどこかの図書館
で私は実際働いていたのかもー。(ないな)仕事中に一度でも
『エニグマの本ありますか』と聞かれるかと数年間も期待して待っておりましたが
誰も聞いてくれませんでした…ないけど…。でも聞いて欲しかったな。
残念だなあ。

ってこのままじゃ私はジョジョだけについて語りそうです。
映画にシフトを戻しましょう。映画のテーマが『本』である映画。
これ、悩みました。かなりあるんですよ。パッっと思い出したのが
邦画だと真っ先に『ラブレター』図書館の本がキーワードです。
それから『耳をすませば』。
洋画だと『ナインスゲート』『主人公は僕だった』(この前も出たね)
『Infamous』(これはまだ公開前です。いい映画ですよ)
『ミス・ポター』とまぁあると思うんですけど、とりあえずこんなもんで。

図書館の司書になるには、この映画は必ず観ておけ、と言われるのが
今回紹介する映画です。

『薔薇の名前』

薔薇の名前 特別版
薔薇の名前 特別版

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中世イタリアの修道院に、イギリスの修道士がやってきた。彼は、
おりしも発生した連続殺人事件を調査することになるが……。
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そもそも本は、宗教すなわち聖書との関係が深いのですが、当時どのように
製本していたのか、というのがわかるのがこの映画。雰囲気だけでも
味わうにはとってもいい映画です。課題ではないけど、見とけ、と言われて
結構やる気なく見たのですが、意外にツボでした。何しろ私、中世モノと
ミステリは大好きだし。しかも若い頃のクリスチャン・スレーターがとっても
かわいいのですよ。クレジット見てなかったからまさか彼だとは思わなかった
んですけど、途中でハッとして、チェックしたらやっぱり彼でした。
わかいー。

結構エグいミステリだったりするので怖いのだめな人はダメかもですけど、
ミステリとしても楽しめるんですよー。バスカヴィル(といえばやっぱり
ホームズですよねー)のウィリアムを演じるのはショーン・コネリー。
あの頭だから修道僧のあの変なカットも気にならないところも凄い。
(やっぱりクリスチャン・スレーターのあの頭は抵抗ある)

本ってこの時代からこんな感じだったんだなぁ。
一冊一冊写してたんだもんね、この時代。活版印刷が発明されるのは
まだまだ先のこと(ちなみに司書はここらへんもしっかり学びます。
すーっかり忘れたけど)大変だよねぇ。写し取るの。
今は大量生産できるから凄いよねー。
そういや先日読んだ本で、『少年検閲官』ってのがあったけど、
これは「もしも本がなかったら」の世界でした。
やっぱないと困るよね。

私も暫く新作は読めない生活に入ります。
本の虫としてはかなり辛いですよ。一年間、二年間、新作が読めない辛さ、
考えるだけで恐ろしいわ。
あーあ。

と暗くなっちゃいましたが、この映画、暗いですけど一見の価値アリ、です。
1986年と古い映画ではありますが、よく作られておりますよー。

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vol.30. bus バス 『バス男』

とうとう30回目を迎えました。早いー。
先日、友人達との飲み会が中途半端な場所で行われたため、久々に
バスに乗りました。バスってのは「あったら乗る」くらいの距離にある我が家。
歩くと駅まで20分くらいかかるのですが、別にためらうことなくいつも
歩いているのです。だけど雨だったしそうもいかない、と思ってバスを
待っていたら、15分遅れでした。というのも高校の路線にあるので
(ちなみに母校)時間かかるんですよね、きっと乗るのに。しかもうるさい。
コレに乗った瞬間、高校の時に雨でも自転車で行った理由を思い出しました。
ま、高校生だからうるさいのは全然OK。けど遅れるのは勘弁な。

で、バス、なんですけどね。『ゲット・オン・ザ・バス』(そのままー)
『主人公は僕だった』『魔法にかけられて』(ちょっとだけだけど)
『バベル』『幸せのちから』『となりのトトロ』などなど。
どれも軽くバスが絡んでおります。きっともっとあるんでしょうが
今思い出したのはこんなもん。

そしてこれらの映画以上にバスに絡んで“いない”映画がこちら
『バス男』なんですね。なぜ絡んでいないのに選んだの、ってな話ですが
絡んでいないからこそ思い出したし印象的だった。

『バス男』

バス男 (ベストヒット・セレクション)
バス男 (ベストヒット・セレクション)

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アイダホの高校生ナポレオン・ダイナマイト。ルックスもダサければ頭も良くない彼は、
当然のように学校でも友達もなくイジメにあってばかりの毎日。
おまけに家族もナポレオンに負けず劣らずの変人たち。兄は女の子とのチャット
に夢中で、叔父さんは通販のタイムマシンを買おうと怪しげなビジネスを始める。
そんなナポレオンにも、メキシコ人の転校生ペドロという友だちが出来た。
やがて、ペドロが無謀にも生徒会長に立候補すると、
彼もペドロの応援に精を出すが…。
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そもそも『バス男』ってタイトルが納得できないよね。
これも、『フィクサー』やら『フェイク』なんかと同じく名前がタイトルに
なっている映画です。つまり『Napoleon Dynamite』。
こっちのほうが分かりやすい。バス男はまづかった。以前の私の感想にも
これは散々書いているのでやめておきますが。

バスのシーンはちょっとだけ。いきなり人形窓から垂らしてパタンパタンと
走らせている(?)シーンでこの映画がどんだけシュールかっていうのが
伺えます。唇が乾いたから帰りたいとか、タイムマシンの通販だったりとか、
肉が飛んでくる、とか。オフビートなコメディですが私はツボでした。
ナポレオンの口癖、『gosh, idiot..!』はたまにボソっとつかうと
外国人たちのウケはいいです(わかってる人には)例えば柱の角に足の小指
ぶつけたときには。以前の同居人Meganはしばらく笑ってました、これで。

とまぁゆるーい映画なんですけどね、意外に友情物語だし、
家族の絆(絶対違う。笑)なんかもあったりしてゆるくステキです。
アメリカのオタクってやっぱり日本のオタクとは一味違う。
オタク、nerdと呼ばれるだろうし、looserでもある感じ。
でも自分の世界を確立していることはしているんだよね。
ま、それは日本も一緒か。こっちのほうが何となく好感持てるケド(笑)

そうそう、主役のジョン・ヘダーは日本にもいたことがあるらしいんですよね。
宣教師、として来ていたらしいのですが、そんなわけで日本語もしゃべれるらしい。
最初の頃はちゃんとしゃべってたみたいですけど、『俺たちフィギュア・スケーター』
の時はビミョウでしたよね。つーことはやっぱりしゃべらないと鈍っていく
ということでしょうか。

ま、バスとはあまり関係ない映画でしたが、ゆるーい雰囲気がたまらなく
愛おしい映画です。「間」もね、お見事。
私は間がいい映画が好きなので、これだとかこの前書いた『刑務所の中』や
別口ブログに書いた『迷子の警察音楽隊』と似たような間を持つこの映画が
お気に入りです。タイトルに恐れないで(絶対このタイトル酷い)
是非、一度手にとってごらんになってくださいませ。

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vol.26 notebook ノート 『フリーダム・ライターズ』

オーストラリアに出発するにあたって、色々なものを揃えている今日この頃ですが、
以前にもあっちで生活しているのであの当時必要だったもの、というのは
大概わかっています。だから余計に必要なものがたくさんあってそれだけに
困っています。基本あっちは100円ショップみたいな便利なものはないので
(あっても2ドルショップ。品揃えは勿論薄い。日本の100均あるけど、
300円くらいするので意味ないし)
日本ってつくづく便利だよなーと思うのです。贅沢になれると失う時が怖いです。
こうやって徐々に慣らしていけばいざとなったらダイジョウブなのかな。さて、
どうでしょう。ただ「慣れ」はあって、あんなに辛かったことも1年経てば慣れたり
するんですよね。順応性ってものは不思議だ。

さて。そんな荷物の中に混じっているのはノートです。ノートなど紙製品は
異常に高いオーストラリア。ちょっといいのだと1000円くらいするんだな、これが。
しかも大して質もよくないのに。
何だかな、ですよね。

で思い出した「ノート」の映画。結構あるんですね、これも。
まずはタイトルそのものがthe notebookである「君に読む物語」「デスノート」
それから「バタフライ・エフェクト」なんかもそうですね。
でも今日は新しいノートっていいよなーということでこちらの映画。

『フリーダム・ライターズ』

フリーダム・ライターズ  スペシャル・コレクターズ・エディション
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1994年、ロサンジェルス郊外のウィルソン公立高校。
理想と情熱を持って赴任してきた若い国語教師エリン・グルーウェル。
しかし、2年前のロス暴動以来、激しさを増した人種間の対立は、彼女が受け持つ教室
にも影を落としていた。生徒達は人種ごとに徒党を組み一触即発の状態。
そんな生徒たちを相手に授業の進め方に苦心するエリン。ある日彼女は、生徒全員に
日記帳を配り、何でもいいから毎日書くようにと提案する。
やがて、徐々に本音を綴るようになった生徒たちは、次第にエリンに心を開き、
そして自らの内面とも向き合い始めるのだった。
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実話が基になっているこのお話。一生のうち、ほんの数年しか行けない学校で、
こういう先生に出会えた素晴らしさ、ちょっとだけ生徒が羨ましくなった。

こんなに理想に燃えて休みの時間まで削ってバイトをして生徒たちに本を与えた先生、
彼女のおかげで実りある4年間を過ごし、絶対自分が進むはずではない道に進んだ
生徒だっている。人を変えるってのはホントに難しいのに、コツコツとした努力で
エリンは教室を家に変えた。

真新しいノートというのは何故か嬉しいもので、最初はドキドキしながら
文字を綴る。何でもいい、自分のことを書くこと。それはすなわち自分と向き合うこと。
徐々に向き合うことになれてきた彼らは新しい本を読むことに慣れていき、
知らなかった事実に気付く。

人種間で対立している生徒達にダークヒーローとして登場してくるヒトラーと
ホロコースト。ホロコースト自体を知らない生徒に驚いたが、それよりもあんなに
有名なアンネ・フランクを知らない生徒たちにも驚いた。彼らは自分が生きるのに
必死だからそんな大事なことを知る余裕もなかったんだね。
確かに彼らの生活はありえないくらい厳しい。銃が普通にあるなんて、あまり
考えたくないもの。しかもあんな子供達まで銃を持つなんてね。
それでも銃を与える社会はもう後戻りできないのだろうか。

だけど一人ひとりは変わることができる、とエリンは必死だった。
ヒラリーよりも優しげな表情の実在のエレンはMTVを見たり雑誌をみたりして
まずは彼らを知ることから始めたそうだ。付け焼刃の情報だと子どもは
それが偽者だと分かるから、多分じっくり時間をかけてみてたんだろうね。
これはある意味若い先生だから出来たことなのかも。主任教師みたいな
タイプだと若者のことなんて知らん、と初めから遠い存在なんだよね。
(この先生、見たことあるなーと思ったらハリポタのこれまた先生か!)

始めはホントにこんな若い先生で、パール取られたり、襲われたりしないだろうか、と
心配になったけど、媚びることなく毅然と頑張ってる姿を見て安心した。
あんなに反抗的だった生徒が、ヒースさんをエスコートしたい、と言い出すなんて。
アンネの話に夢中になって死んだなんて!と怒るエバの心の変わりようったら。
ヒースさんがあなたちこそがヒーローなのよ、といった言葉があの子たちに
どんなに希望を与えたかと思うと、こんな実話があったなんてね、と嬉しくなるのだ。
最後にはボロボロになったであろう、ノートが子どもたちを変えていった。
ホントにこんな先生とノートに出会えた生徒が羨ましい。

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vol.21. basketball バスケ『ハイスクール・ミュージカル』

昨日誰が買ってきたのか、風呂場に『ビオレ』(ボディソープ)がおいてありました。
何年ぶりかにビオレでしたが、何だか懐かしいニオイがしました(笑)
ビオレといえば小学生か中学生。部活後に顔を洗ったニオイです。
部活といえば、バスケット。(私が入ってました)
そしてバスケットと言えば何故かコレ。(強引だなぁ)

『ハイスクール・ミュージカル』

ハイスクール・ミュージカル
ハイスクール・ミュージカル

バスケットの映画だと『コーチ・カーター』『バスケットボール・ダイアリーズ』
『クール・ドライ・プレイス』『エア・バディ』…
思い出してこんなもんです。
『アメフト』は割りとあるんだけど。
社会人の話となるともう少しあるのかな。プロとかね。
けど、今回はあくまで学校にこだわりました。

で、何でまたこのバスケとはあまり関係ない、スポコンじゃない映画を持ってきたと
言われてもまぁそれは困っちゃうんですけど(笑)
私が中学校の頃は結構バスケの先輩とか人気あったりしたもんなー。
そんなアイドル的存在のエースがミュージカルですよ?
そりゃびっくりですよ。どんビキっすよ。

でも部活の練習なんかをウマいこと使ってミュージカルにしてましたよね。
実はお菓子作りが趣味っていうメンバーもアジがあるよな。
部活が全てじゃないもんね、サイドストーリーはあるはずだし。

主人公トロイはとにかく人気者。ここまで一人に人気が集中するってのも凄いけど、
まぁメジャー路線、ベタなラインでのモテ度なんでしょうね、日向の人気者。
これがミュージカル、しかもハイスクールの、となるとむしろひかれるタイプですよね。
相方が美人さんだからいいけど…普通は怪しいよ。なかなか好きになる対象では
ないもんなー。

私は自分がやってたせいなのかバスケがウマい人はツボですねー。
パスとかササっと出せる人はイイ。ポイントアップですよ。
トロイは「ホントにウマいのか?」と多少疑問を感じますけど、カッコいいもんな。
オトコマエだもん。やっぱりバスケをやってオトコマエはいいよなー。

そういやこれの続きをまだ見てなかったなー。今度見てみないと。
スポコン映画も楽しいけどたまにはちょっと王道をそれてみたわけなんです。
っていつも私は王道をそれていますよね(笑)

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vol.16. Director Wim Wenders ヴィム・ヴェンダース

某レンタル店の出している映画のハンドブックを見ていたら『読者が選ぶ好きな監督』
という特集が載ってました。ティム・バートン、スピルバーグ、クリント・イーストウッド、
リュック・ベッソンなんていう有名監督が名を連ねる中、ゴア・ヴァービンスキー。
誰?と思ったら『パイレーツ・オブ・カリビアン』の監督かー。
そういう感じで監督って有名になるんですね、と思ったのです。

と言うわけで私の好きな監督っていうと誰がいるんだろうーと考えてみました。
間違いなくゴアは入らなかったと思うのですが(でも『ザ・メキシカン』は嫌いではない)
挙げてみると、ガイ・リッチー、リチャード・リンクレイター、マシュー・ヴォーン、
ミシェル・ゴンドリー、PTA、トム・ティクヴァ、テリー・ギリアム、
チャーリー・チャップリン、ジョン・キャメロン・ミッチェル、サラ・ポーリー、
ジム・ジャームッシュ、アキ・カウリスマキ、アルフォンソ・キュアロン
とまぁ挙げたらいるいる!

今日はその中の一人、ヴィム・ヴェンダースの映画。
ベルリン・天使の詩、アメリカの友人、ゴールキーパーの不安、都会のアリス、
まわり道、さすらい、ミリオンダラー・ホテルなどなど挙げればキリがないほど
有名な作品がたくさんあるこの監督ですが、私が一番好きなのは、やっぱり、

『パリ、テキサス』

パリ、テキサス
パリ、テキサス

テキサスを一人放浪していた男の妻子との再会と別れを描いたロード・ムービー。

シンプルなストーリーなんですけど、ロード・ムーヴィーとしてとってもデキがいい
この作品。彼の作品の好きな点として私が挙げるならば、それは視点が本当に
旅人の視点になっていること。それは『まわり道』や『さすらい』、最近では
『アメリカ、家族のいる風景』でもそうですね。だから一緒に旅をしている
気分になるわけなんですよ。
まだ旅をしたことのないアメリカの風景がリアルに目に飛び込んでくる
この映画はまるでフォトカードのように美しい。
車から見える街の灯りなんかがなんともいえないくらいキレイなんだよなー。

ストーリーもとても深い。女を愛しすぎた男。愛しすぎたゆえにわからなく
なってしまったトラヴィスは乾いた荒野を歩いている。4年後に彼は
「のぞき部屋」を通して、会話もままならない状況で再会を果たす。
ラストは多少切ないけど、彼がしっかり判断している訳ですっきりとした
ラストだ。

更にはライ・クーダーの音楽もいい。乾いた土地、ギター。しっくりきすぎるほどに
協調し、映画を完璧なものとしている。こういう映画に出会えると小躍りしたくなるほど
嬉しいね。静かなんだけどねー。何かが胸に残るんです。アクション映画ではなかなか
こういう気分にはならないものね。

あなたはヴェンダース作品、どれが一番好きですか?やっぱりコレかなぁ。

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vol.15 failure 失敗 『プリンセス・アンド・ウォリアー』

基本的にこのブログでは「キーワードから映画を選ぶ」という
感じで毎回チョイスしています。多分最低2000本以上みている映画たちですが
思い出すのに意外と苦戦しております(笑)ゆっくり考えれば色々あるんでしょうが、
パっと考えて決めてるので割と最近の映画ばかり紹介していますよね…。
ま、そんな言い訳にさらに言い訳を重ねるようですが、今回は
「映画を紹介したかったのでキーワードをチョイス」しました…。
新作に関しては今まで通り『キマグレなヒトリゴト』の方で紹介していこうと
思っているのですが、これは未公開ゆえ、ビミョウだったのでこっちで
選びます。テーマも物凄く選びやすいんですがそれが逆にどれを選ぼうか
悩ませていただきました。

『失敗』というと何となくダメダメなイメージなんですけど失敗したから
見えることだってあると思います。失敗の全てがダメなわけではなく、
失敗したから大きくなるし、逞しくもなる。『再生』としてキーワードを
挙げてみましたが、こちらはまだまだ他にも沢山の映画たちが眠ってそうだし、
ポジティブな失敗としてとてもしっくりきたのでここでコレに決定。

『プリンセス・アンド・ウォリアー』

プリンセス・アンド・ウォリアー
プリンセス・アンド・ウォリアー

交通事故から救ってくれた命の恩人を探す精神病院で育ったシシー。
彼女は必死に彼を探すが、その男は逃亡中の強盗犯だった。

まぁ簡単に紹介してしまいましたが、監督はトム・ティクヴァ、
『ラン・ローラ・ラン』(これはノリきれなかった私)『ヘヴン』、
パフューム』これは好き。
それから『パリ・ジュテーム』にも短編を出しています。
(リンクは私の感想デス)この監督の表現の仕方がとても好みだったので
未公開のこの映画、見つかったので嬉々として借りてきたわけなんです。

色彩の表現力がとっても豊かなこの監督。今回も緑がとってもキレイだったり
前半の海がとってもキレイだったり、この海辺の家の辺りの空気が澄んでいる様子だとか
が色彩を通してバンバン伝わってくる映画でした。精神病院の白もその清らかな
色の奥にある色々なモヤモヤが何だか見えてくるような感じでした。

さてさて。さきほどもテーマにあげたように、私はこの映画のキーワードを
『失敗』にしてみました。ケンカしたことも失敗の一つだし、この映画の
軸をなす強盗事件も失敗に終ってしまうのです。だけどこれが失敗に終ったからこそ、
次につながった。特にシシー側からみたらあの失敗がなかったら自分はいつまでも
あの精神病院から抜け出すことがなかった。あんなに誰かに執着することもなかった
でしょうね。ともかく、この『失敗』のお陰でボドはトラウマから抜け出し、
過去はアニキとともにバスに乗って遠くへ行った。この『失敗』のお陰でシシー
は王子さまを(というと歯がゆい感じ。他に言い方ないのだろうか)見つけた訳。
にしてもラストはそう来たか、という感じでしたねぇ。過去となるボド、そして
これからのボドが出てきた時は「おお」と思いましたよ。そして過去となった
ボドの救済法もまたいいじゃない。まさしく失敗から再生へと向かっている。
手を取るボドの頬にはもう涙はありません。

シシーを演じるフランカ・ポテンテは何かいつもアクティブなイメージだったので
これはちょっと予想外。金髪も意外。ケツアゴが気になるけど誰かに似てるような
気がする。誰だろう…。それにしてもボドを演じるベンノ・フユルマン!
カッコいいじゃないですか…。ドイツで活躍してる俳優さんなんですね。
うーん、うっとり。あんな人があんな物凄い技術で命を救ってくれたらそりゃ
惚れますよ。間違いなく。

それにしてもちょっと気になるのはあの最初の人は…誰?

『失敗』をテーマにした映画。他にももっとあると思います。
皆様が思い浮かべた映画はどの映画でしたか?

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vol.8 red 赤 『ボルベール』

赤のイメージはエネルギー、情熱、興奮、怒り、攻撃的、元気、
とまぁわりとパワフルなイメージですよね。女性的でもあるし。
生命力溢れる色でもあるし、血をイメージする色でもある。
私は小さい頃から青が好きで、赤なんて絶対着ないし、赤のもの
なんて持ったことがなかったのですが、このところ青より赤系の
方が好き嫌いに関係なく服とかだと着易いかな、と思ってます。

『赤』なイメージな映画は結構あるかもしれないですよね。
中国の赤、は激しい赤、日本の赤は朱色に近いイメージです。
なので映画だと『花様年華』とか『紅いコーリャン』(これは見てないけど)
なんかがぱっと思い浮かびます。アメリカだと『シン・シティ』
『イン・ザ・カット』とかかなー。
チラシに左右されているのかも。色のイメージって。

そんな『赤』なイメージな映画は割りと最近見た映画になっちゃいました。
他にもあったでしょうが、この映画の『赤』はかなり強かったし。

『ボルベール』

ボルベール<帰郷> コレクターズ・エディション
ボルベール<帰郷> コレクターズ・エディション

失業中の夫と15歳の一人娘パウラを養うため、せわしなく働くライムンダ。
明るくたくましい彼女にも、苦い過去があった。
そんなある日、夫がパウラに関係を迫り、抵抗したパウラに刺し殺されてしまう。

…ペドロ・アルモドバル監督の映画は基本的に原色なイメージで、
前作、私のお気に入りのガエル君が出ている『バッド・エデュケーション』も
思い切り「赤」の印象です。だけど女性である主人公ライムンダの力強さを
象徴する赤がバッド~よりもさらに赤の印象を与えてくれたんですよね。
街行く車の赤やトマトの赤なんかも効果的ー。
ライムンダを演じるペネロペちゃんの赤と黒のメリハリ衣装もとっても
ステキ!下品一歩手前なのにこんなにステキなんてー、と惚れ直しました。
スペインの空気にしっくりと馴染んだ赤が思いっきり映画の前面に
出てきていたように思えます。
強い色は基本的に難しいと思うんですけど、このペドロ・アルモドバルは
割と色に負けないアクの強さを映画に出してくるのでそうそう負けない
ところが凄いですよね。

女性の強さ、弱さ、団結力。実際窮地で生きるために強さを発揮するのは
女性だと言いますもんね。あの冷蔵庫、クーラーボックスにあれを
いれていたとしても、逞しく料理をしちゃうその力強さがたまらない。
よくもまぁ現場に戻るよね!と思いつつ、まかり通るスペインは凄いな
と思わせるラスト近くもいつもに比べて割りと重くないこの映画。
私はかなり好きでした。

そうそう、ライムンダも魅力的でしたが周りもなかなか。
おならをしちゃうママも愛おしく。そのニオイでわかる娘にも
親子ってすげえね、と思わせてもらいました。リアルなんだよね。
ロシア人のふりってのも笑えました。

というわけで『赤』な映画はこのボルベール。
皆さんの赤な映画はなんでしょう?

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vol.4 Sendai 仙台 『非・バランス』

場所も映画の大きなキーワードになりますよね。
旅行する前にその街や都市に関わる映画を観て
イメージを沸かせたり、逆に帰ってきてから映画を観て
懐かしんだり。
というわけで私もここで色んな国、都市なんかを
これからもピックアップしていきたいのですが、
まずはやっぱり地元の『仙台』から選びたいと
思います。

が、仙台。一応松島みたいな有名な場所はあるものの
なかなか仙台が舞台となった映画がない!
結局少ない選択肢から選ぶのは見たことのある
この作品だけ。
ですがこの作品、誰もが目を向けないものの
凄くいい映画なんですよね。見てから大分たちますが
割と色あせずに残っているのです。

今日紹介するのは『非・バランス』。
冨樫森監督の2001年の作品。

非・バランス
非・バランス

松本チアキ。私立の女子校に通う13歳の中学2年生。
彼女は中学に進学する時、自らにルールを作った。
一、友達を作らない。二、クールに生きていく……。
必要最低限のこと以外は一言も口にしない彼女は
当然孤立するが、それが彼女の選択した生き延びる
ための作戦だった。が、チアキはふとしたきっかけで
“菊 ちゃん”という奇妙な友人と出会う。
そして二人は互いの心が真に通じ合ったことに気づき……。
(allcinemaからの紹介の引用)

 という作品なんですがどうもこの監督、うちの課長さんと
同級生だったそうです。へー。

ドラァグクイーンの出てくる作品には基本的にハズレなし。
というのが私の持論ですがこれもそうでした。
菊ちゃんのキャラは強烈で菊ちゃんとチアキというのは
合言葉みたいにしっかり覚えているわけなんですよ。

青春のほろ苦さ、中学生も中学生なりに必死なんです。
だれかれともいじめには少しずつ記憶があると
思うんですけどそういう苦さを思い出させてくれるし、
むしろあの時代に見てみたかった、と思わせてくれる
映画です。

仙台が舞台なので自分の知っている場所が結構
出てきています。チアキが万引きした店は今は
もうないですが、うちの担任が窃盗して捕まった
場所でもあります。曰く付きですよね。
映画館もよく行く映画館。
道も知ってるけどそこには通じないよ、と
思ったり逆にそういえばこういうところもあったね、
と新しい発見をしたりもします。
仙台を舞台にこの素晴らしい映画が出来たこと、
多少演技のぎこちなさはあるものの、
それが忘れられないものとなったことを
誇りに思うわけなんです。

ちなみに以前この映画に関して詳しくレビューを
書いていましたので参照のURLです。ココ
邦画のところ(左下)にありますので
この映画が気になった方は是非こちらにも
遊びにきてくださいませ。

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